東京の伝統工芸 3-4




3. 本場黄八丈
     黄八丈織物協同組合 04996−7−0516
     100−1621 八丈島八丈町樫立2025
   関連リンク 黄八丈のページ
東京から南へ約300キロ
草木染めで知られる絹織物「黄八丈」のふるさとがあります。
紺碧に浮かぶここ八丈島は、正月やお祭りともなれば
黄八丈を着たかわいいメナラベ(島娘)達が「おじゃりやれ」(おいでなさい)と
島を訪れる人たちを歓迎してくれます。

島のいたるところに ヤシ、ハイビスカスなどの熱帯性植物が生い茂り、
四季の花が色どりを添えています。

昔は「鳥も通わぬ島」といわれ、絶海の孤島であり
絶海の孤島であり、自然条件の大変厳しいところでした。
しかし人間の知恵は、この厳しい風土の中から、
黄八丈独特の色合いを見せる、黄、樺、黒の三色に必要な草木を
原料とする天然染料を生み出し、
この島の特産品「本場黄八丈」をつくりだしました。

黄八丈の特徴は、八丈固有の風土の中から生まれた
「染め」と「織り」にあるといわれています。
黄・樺・黒の三色が主体で、
すべて八丈島で自生する草木を原料とする天然染料です。
黄色は 八丈刈安(学名コブナ草)、樺色は、マダミ(学名タブの木)の皮
黒色は 椎の木の皮と泥染めによる島独自の染色法によってつくられます。

三色を組合わせた竪縞、格子縞などの織物は
手織りで作られます。
こうした黄八丈は、長い年月を経ても変色することがなく
洗えば洗うほど鮮やかな色のさえを見せるようになります。


4. 江戸木目込人形
     東京都雛人形工業協同組合 03−3861−3930
     111−0052 台東区柳橋2−1−9
木目込人形は 今から約250年ほど前の元文年間(1736−41)に
京都で生まれたといわれています。

京都の上加茂神社の神官に堀川某という人がいて
この堀川家に使える高橋忠重という人が、
仕事の合間に祭りの道具を作った残りの柳の木で人形の原型を彫り、
それに神官の衣裳の端切を決め込んでは
人形作りを楽しんでいました。
加茂川のほとりの柳の木でつくられたので
はじめは「柳人形」とか「加茂人形」あるいは「加茂川人形」などと呼ばれていましたが
これが今日の木目込み人形の起こりだといわれます。

木目込みという名は、衣裳のひだや布切れの境となる部分に
細い溝を彫り込み、そこに布を「きめこむ」ことから生まれています。
「きめこむ」とは もともと「極めこむ」と書き、
「中に入るものが、入れ物に隙間なく、うまく合うように入れる」という意味です。

衣裳着人形が藁や木などで胴体を作り、
それに衣裳を着せている人形であるのに対し、
木目込人形は桐材の粉をふ糊で固めた桐塑で原型(胴体)をつくり
それに布地をぴたりと貼り付けて衣裳を着せたように作る人形であることから、
その名がつけられたものです。
衣裳の布地は一枚で、その下はすぐに原型の胴体であるために
原型づくりが木目込人形の命であり、
作風が如実に現れるところであるといいます。

東京産の人形は、京都産が王朝風のふくよかな顔なのに対し、
やや細面で目鼻立ちのはっきりした顔が特徴。

工 芸 品 名

 1. 村山大島紬  2. 東京染小紋  3. 本場黄八丈  4. 江戸木目込人形
 5. 東京銀器  6. 東京手描友禅  7. 多摩織  8. 東京くみひも
 9. 江戸漆器 10. 江戸鼈甲 11. 江戸刷毛 12. 東京仏壇
13. 江戸つまみ簪 14. 東京額縁 15. 江戸象牙 16. 江戸指物
17. 江戸簾 18. 江戸更紗 19. 東京本染ゆかた 20. 江戸和竿
21. 江戸衣裳着人形 22. 江戸切子 23. 江戸押絵羽子板 24. 江戸甲冑
25. 東京籐工芸 26. 東京桐箪笥 27. 江戸刺繍 28. 江戸木彫刻
29. 東京彫金 30. 東京打刃物 31. 江戸表具 32. 東京三味線
33. 江戸筆 34. 東京無地染 35. 東京琴 36. 江戸からかみ
37. 江戸木版画 38. 東京七宝 39. 東京硝子 40. 江戸手植ブラシ
41. 曲輪加工品 42. 足袋 43.. 江戸箒 44. 桶
45. 江戸独楽
(1番から 40番まで 東京都の指定 41番以降は未指定)
38-40は 平成13年度の指定 39の内容は準備中です


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