東京の伝統工芸 23-24



23. 江戸押絵羽子板
     東京都雛人形工業協同組合 03−3861−3950
     111−0052 台東区柳橋2−1−9
師走の声も中頃、17日から19日までの3日間、
台東区浅草寺の境内で江戸の昔そのままに羽子板市が開かれます。
三方の壁にびっしりと羽子板を飾り立て、
色とりどりの羽根とともに、景気のいい手打ちが響き渡り、
年の瀬を迎える名物行事の一つです。

羽子板は、古くは「胡鬼板」(こぎいた)や「羽子木板」(はねこいた)とも呼ばれ
羽子(羽根)は、「胡鬼の子」「はごの子」「つくばね」とも呼ばれていました。
室町時代の永享4年(1432)正月5日に、
宮中で宮様や公卿・女官などが集まって、
男組と女組に分かれ「こぎの子勝負」が
行われたと記録に残っています。

当時の羽子板には、板に直接絵を描いた「描絵羽子板」(かきえはごいた)や、
紙や布を張った「貼絵羽子板」(はりえはごいた)とともに、
胡粉で彩色し、金箔、銀箔等を押したり
蒔絵をほどこした豪華で華美な「左義長羽子板」(さぎちょうはごいた)もありました。

一方、江戸時代に入ると、厚紙等の台紙に布を貼ったり、
あるいは布に綿をくるんで厚みを持たせた部品をつくり、
それらを組合わせて
立体的な絵を作る「押絵」の技術も発達してきました。

江戸時代の文化文政期(1804−29)になると、
町人文化が発達し、歌舞伎の隆盛とともに、
浮世絵師が数多く活躍し多くの出版物が出されました。
こうした時代を背景に押絵の技術が進歩し、
歌舞伎役者の似顔絵を付けた「役者羽子板」がつくられるようになり、
爆発的な売れ行きをしめしました。
年の瀬ともなると、その年の人気役者の当り狂言や舞台姿を、
競って求めるようになり、
羽子板の売れ行きが人気のバロメーターともなりました。



24. 江戸甲冑 先頭に戻ります
     東京都雛人形工業協同組合 03−3861−3950
     111−0052 台東区柳橋2−1−9
端午の節句は、男の子の健やかな成長を祝う、
古くからの伝統行事の一つです。
現存する記録によれば、奈良時代の「続日本紀」には、
聖武天皇の宮中行事(733年)に端午の祝をしたと記されています。
当時は、邪気を払うために騎射(うまゆみ)の儀式を行い、
天下安全を祈ったといわれています。
江戸時代中期には男の子が強くたくましく育つようにとの祝として、
人気のあった武将の人形を飾っていました。
その後、しだいに甲冑のみを独立して飾るように変わってきました。
今日では、 鎧、兜、弓、太刀、陣笠、吹流し、かがり火などを
飾るようになっています。



工 芸 品 名

 1. 村山大島紬  2. 東京染小紋  3. 本場黄八丈  4. 江戸木目込人形
 5. 東京銀器  6. 東京手描友禅  7. 多摩織  8. 東京くみひも
 9. 江戸漆器 10. 江戸鼈甲 11. 江戸刷毛 12. 東京仏壇
13. 江戸つまみ簪 14. 東京額縁 15. 江戸象牙 16. 江戸指物
17. 江戸簾 18. 江戸更紗 19. 東京本染ゆかた 20. 江戸和竿
21. 江戸衣裳着人形 22. 江戸切子 23. 江戸押絵羽子板 24. 江戸甲冑
25. 東京籐工芸 26. 東京桐箪笥 27. 江戸刺繍 28. 江戸木彫刻
29. 東京彫金 30. 東京打刃物 31. 江戸表具 32. 東京三味線
33. 江戸筆 34. 東京無地染 35. 東京琴 36. 江戸からかみ
37. 江戸木版画 38. 東京七宝 39. 東京硝子 40. 江戸手植ブラシ
41. 曲輪加工品 42. 足袋 43.. 江戸箒 44. 桶
45. 江戸独楽
(1番から 40番まで 東京都の指定 41番以降は未指定)
38-40は 平成13年度の指定 39の内容は準備中です


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