画像は 小峰ラタンの小峰さんです。
小峰さんの製品は高さにいろいろと種類があり
人それぞれに 好みの高さが違うというのが良くわかります。 |
籐は、主に東南アジアにだけ成長するヤシ科の植物です。
その性質は、軽く堅牢で弾力に富んでおり、
地球上でもっとも長い茎を持った植物といわれています。
竹と同じように節がありますが、
中は空洞ではなく繊維になっています。
太さは2ミリから50ミリぐらいまであります。
外皮が硬く細長い葉が交互に生えて、
ところどころにとげがあります。
特に、引く力に対する強度が極めて高く、
キングコングがぶら下がったぐらいでは、びくともしません。
「編む」「組む」(編組工芸へんそこうげい)のもっとも身近な素材として
利用されるのは竹ですが、竹は「巻く」「結ぶ」は苦手で、
これを満たしたのが藤でした。
籐はしなやかさにも優れ、折や曲げに耐えられない竹に代わって、
もっぱら「巻く」ことや「かがる」ことに利用されています。
竹篭の縁かがりに、しばしば籐が使われているのはこのためです。
中世の武将の手には「重籐(しげとう)の弓」が使われていましたし、
刀槍の柄や筆、笛、尺八にいたる、
様々なものに使われていました。
江戸時代には籐の網代編みの編笠、枕、
草履の表などに使われ、
明治時代には姥車(乳母車)や籐椅子が出現し、
大正時代には芯籐の造形性が注目され、
昭和の初期から、
家具類やルームアクセサリーにも用いられ、
籐の利用範囲はさらに拡大されていきました。
今日では籐製品は身近なものとなり、
高温多湿の日本の夏には、
ひんやりとしたはだざわりからホテルのロビーやレストランなどのほか、
一般の家庭など様々な場所で使われています。
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