東京の伝統工芸 25-26

25. 東京籐工芸
     東京籐事業協同組合 03−3843−7894
     110−0014 台東区北上野2−3−4

   小峰ラタン



画像は 小峰ラタンの小峰さんです。
小峰さんの製品は高さにいろいろと種類があり
人それぞれに 好みの高さが違うというのが良くわかります。
籐は、主に東南アジアにだけ成長するヤシ科の植物です。
その性質は、軽く堅牢で弾力に富んでおり、
地球上でもっとも長い茎を持った植物といわれています。
竹と同じように節がありますが、
中は空洞ではなく繊維になっています。
太さは2ミリから50ミリぐらいまであります。
外皮が硬く細長い葉が交互に生えて、
ところどころにとげがあります。
特に、引く力に対する強度が極めて高く、
キングコングがぶら下がったぐらいでは、びくともしません。

「編む」「組む」(編組工芸へんそこうげい)のもっとも身近な素材として
利用されるのは竹ですが、竹は「巻く」「結ぶ」は苦手で、
これを満たしたのが藤でした。
籐はしなやかさにも優れ、折や曲げに耐えられない竹に代わって、
もっぱら「巻く」ことや「かがる」ことに利用されています。
竹篭の縁かがりに、しばしば籐が使われているのはこのためです。
中世の武将の手には「重籐(しげとう)の弓」が使われていましたし、
刀槍の柄や筆、笛、尺八にいたる、
様々なものに使われていました。

江戸時代には籐の網代編みの編笠、枕、
草履の表などに使われ、
明治時代には姥車(乳母車)や籐椅子が出現し、
大正時代には芯籐の造形性が注目され、
昭和の初期から、
家具類やルームアクセサリーにも用いられ、
籐の利用範囲はさらに拡大されていきました。

今日では籐製品は身近なものとなり、
高温多湿の日本の夏には、
ひんやりとしたはだざわりからホテルのロビーやレストランなどのほか、
一般の家庭など様々な場所で使われています。


26. 東京桐箪笥
     

 関連リンク
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日本の代表的な収納家具といえば桐箪笥。
その発生は意外に新しく、江戸時代のはじめ(1600年代後半)に
大坂で作られたのが最初であるといわれています。

一般に普及したのは18世紀に入ってからで、
当時は神田や浅草で製作され、
金具職人も近くに住んでいたようです。

明治時代には政府の殖産振興策によって
各地で次々と博覧会が開催され、
明治23年(1890年)の第三回内国勧業博覧会には
初めて洋服箪笥が登場し注目を浴びました。

昭和に入ると、大衆むきの箪笥の需要が多くなり、
デザインにも様々な工夫が凝らされるようになってきました。
基本的には昭和初期のデザインが今も変らずに続いています。

かつては、女児が生まれると桐の木を植え、
やがて嫁入り道具として成長した木で桐箪笥を作る風習がありました。
湿度の高い日本では軽くて柔らかく通気性に富んだ桐は
衣類や大切な品々を保管するのに適した良材であることを、
昔の人々は経験から知っていたのです。

さらに桐は耐火性に優れており火災のときも
水がかかるとその吸収が早く、
いわゆる目がつまって内側に炎が入るのを防ぎました。

東京桐箪笥は最上とされる会津桐や南部桐を使って、
一棹一棹丁寧に仕上げられています。
江戸職人の技と気質を受け継ぐ東京桐箪笥。
美しい柾目やしっとりとした色調は室内調度品として
独自の気品と優雅さを持っています。
桐や桐たんす 伝統工芸に付いては
桐たんす 相徳のページが詳しいので そちらを参照してください


工 芸 品 名

 1. 村山大島紬  2. 東京染小紋  3. 本場黄八丈  4. 江戸木目込人形
 5. 東京銀器  6. 東京手描友禅  7. 多摩織  8. 東京くみひも
 9. 江戸漆器 10. 江戸鼈甲 11. 江戸刷毛 12. 東京仏壇
13. 江戸つまみ簪 14. 東京額縁 15. 江戸象牙 16. 江戸指物
17. 江戸簾 18. 江戸更紗 19. 東京本染ゆかた 20. 江戸和竿
21. 江戸衣裳着人形 22. 江戸切子 23. 江戸押絵羽子板 24. 江戸甲冑
25. 東京籐工芸 26. 東京桐箪笥 27. 江戸刺繍 28. 江戸木彫刻
29. 東京彫金 30. 東京打刃物 31. 江戸表具 32. 東京三味線
33. 江戸筆 34. 東京無地染 35. 東京琴 36. 江戸からかみ
37. 江戸木版画 38. 東京七宝 39. 東京硝子 40. 江戸手植ブラシ
41. 曲輪加工品 42. 足袋 43.. 江戸箒 44. 桶
45. 江戸独楽
(1番から 40番まで 東京都の指定 41番以降は未指定)
38-40は 平成13年度の指定 39の内容は準備中です


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