東京の伝統工芸 21-22



21. 江戸衣裳着人形
     東京都雛人形工業協同組合 03−3861−3950
     111−0052 台東区柳橋2−1−9

     関連リンク 雛屋豊玉 松菊
3月3日の桃の節句は、今日でも欠かすことのできない年中行事の一つになっています。
この節句は、別名を「雛祭り」と呼ばれているように、
ひな人形が主役となっています。

ひなの起源は古く、「源氏物語」にも記されています。
はじめは、都の公家などのごく限られた人々の遊び道具であったものが、
江戸時代に入り、世の中が安定し、広く庶民にも普及していきました。

江戸における人形作りが、一大飛躍を遂げたのは、
5代将軍徳川綱吉の元禄年間(1688−1704)に、
「十軒店(じゅけんだな)」で
雛市を開設したことに始まるといわれています。
十軒店は、現在の中央区日本橋室町付近のことで、
大変賑わったとの記録がのこされています。

江戸衣裳着人形には、三月のひな人形以外にも、
5月の武者人形や尾山人形、歌舞伎人形、市松人形、
御所人形などがあります。わらなどの胴体に顔や手足を付け、
衣裳を着せつけて完成させるもので、
百を超える工程を、一つ一つ丹念に仕上げていきます。

江戸時代中期に爆発的な人気を博した大阪の歌舞伎役者
「佐野川市松」の若衆姿をあらわした人形が、
今日に市松人形の名前の由来ともなっています。

江戸衣裳着人形の特長は、
江戸時代から受け継がれた技術・技法をもとに、
現代的感覚を生かした美しさや可憐さにあるといわれ、
これからも多くの人々の心をとらえていくことでしょう。



22. 江戸切子 先頭に戻ります
     東京カットグラス工業協同組合 03−3681−0961
     136−0012 江東区大島3−7−8−101


 関連リンク
   彩り硝子工芸
   江戸切子のページ
    清水硝子

 

写真は 彩り硝子工芸の熊倉さんの
三越での実演の様子
切子とは、ガラスの表面に金盤や砥石を用いて、
いろいろな模様をカットする技法、つまりカットグラスのことです。

江戸切子を創始したのは大伝馬町でビードロ屋を営む加賀屋久兵衛です。
久兵衛はビードロの製造技法の先進地であった大坂で学び、
その後、江戸に戻りビードロ屋を開業し眼鏡、寒暖計、比重計などを
製造していました。

切子技法によるキラキラと輝く精緻な文様は、
それにふさわしいガラス素材「クリスタルガラス」を得て、
より真価を発揮していきます。
そして大正から昭和にかけては、工芸ガラスといえば
カットグラスといわれるほど
カットグラス業界は急速に、しかも高度な発展を遂げ、
昭和15年頃には戦前における最盛期を迎えました。

今日、東京における切子工場は江東区と墨田区の両区に
全体の八割が集中しています。
なお、江戸切子と並び称される薩摩切子は、
薩摩藩が江戸のビードロ業者四本亀次郎を招き、
藩を挙げてガラス製造に取り組んだことから
急速に発展したものです。

ホームページにも大変熱心な熊倉さん 
オーストラリアのカットグラスの職人さんと 共同開発で今度コンペにも出展されるとのこと。

熊倉さん  〒136−0071 東京都江東区亀戸4−19−13  電03−5609−3618



工 芸 品 名

 1. 村山大島紬  2. 東京染小紋  3. 本場黄八丈  4. 江戸木目込人形
 5. 東京銀器  6. 東京手描友禅  7. 多摩織  8. 東京くみひも
 9. 江戸漆器 10. 江戸鼈甲 11. 江戸刷毛 12. 東京仏壇
13. 江戸つまみ簪 14. 東京額縁 15. 江戸象牙 16. 江戸指物
17. 江戸簾 18. 江戸更紗 19. 東京本染ゆかた 20. 江戸和竿
21. 江戸衣裳着人形 22. 江戸切子 23. 江戸押絵羽子板 24. 江戸甲冑
25. 東京籐工芸 26. 東京桐箪笥 27. 江戸刺繍 28. 江戸木彫刻
29. 東京彫金 30. 東京打刃物 31. 江戸表具 32. 東京三味線
33. 江戸筆 34. 東京無地染 35. 東京琴 36. 江戸からかみ
37. 江戸木版画 38. 東京七宝 39. 東京硝子 40. 江戸手植ブラシ
41. 曲輪加工品 42. 足袋 43.. 江戸箒 44. 桶
45. 江戸独楽
(1番から 40番まで 東京都の指定 41番以降は未指定)
38-40は 平成13年度の指定 39の内容は準備中です


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